- 輸送/偵察/長距離哨戒爆撃機「Fw200」
- 初飛行:1937年 7月 27日
- 製造者:フォッケウルフ社
- 全長:23.850m
- 全幅:32.840m
- 全備重量:22,700kg
- 発動機:BMW-Bramo 323R 1,200馬力×4基
- 最高速度:360km/h
- 航続距離:3,550km
期待の中で生まれ、希望の中で育ち、絶望の中に消えた
当時、ルフトハンザで使用されていたJu52の代替機として提案、開発された。優秀な双発輸送機であったダグラスDC-3を超える飛行機を、ということで航続距離を稼ぐためにエンジンは四基搭載された。
1938年にはベルリン〜ニューヨーク間の約6,600kmを無着陸で飛行することに成功し、旅客機として10機前後がルフトハンザに導入された。
航続距離や搭載力など優秀な性能を認められ、空軍にも輸送機/長距離哨戒爆撃機としても導入されることになる。
しかし、もともとは民間用に設計された機体であったため、戦闘には耐えられなかった。
「大西洋の疫病神」と言わしめた機体は、1944年5月末にはHe177へと転換され、45年には空軍主計総監記録からもその名前を消した。
顔はいいがどこか皮肉っぽく、フォッケウルフ社以外の軍用機にはそもそも存在することに対して懐疑的な思いを抱いている。
自分なりの価値観が確立されているらしく、「人間のことは好き」と言いつつも総統のことを「この国のお荷物」呼ばわりするなど、極稀に驚くほど口が悪くなる時がある。