師も走り回るほど忙しい、師走。
走るのが苦手なので走らないんですが、やっぱり年末は忙しいものですね。
今年はWORK HORSES PROJEKTに始まり、夏コミを経て、スランプに落ち込み、世界観共有創作で自信を取り戻す、創作的に濃い一年でした。
特にWHPは締め切りにいくつも追われながらヒィヒィと制作に勤しんでいたので、上半期が過ぎるのが本当に早かったです。
好きな飛行機と好きな設計士、好きな航空機製造会社の記念すべき年を、大好きなお友達とお祝い出来て素敵な思い出になりました。絵や漫画をたくさん描き下ろして、それが本やグッズという形で宝物になりました。
コミケでのサークル参加は初めてだったのですが、今までお会いしたことがある方も、初めてお会いする方も、たくさんの方々が当サークルのスペースまでお越しくださって、こんなに幸せなことがあるんだなぁと本当に感激した次第です。
また、今まで本を出そうかと色々試行錯誤してきた方のお手伝いもできてよかったと思いました。
「たいへんだったけど、またいつか参加したいな」
そう思えるくらいには充実したイベントでした。本当に、すごくありがたいことだと思います。
反動で、8月下旬から9月にかけて、なかなかのスランプに陥りました。
おそらくPCを買い換えてお絵描きする環境が今までと違ったものになったのも一つの要因だと思いますが、その頃の絵はバランスも取れてないし、線がヒョロヒョロなんですよね(笑) WHP落書きTumblrにアップしたマスタングX初飛行の漫画( https://tmblr.co/ZsdHqc2cj8OW0 )なんかは、それがより顕著に分かると思います。あとTwitterでやった「フォロワーさんを自分の世界観でキャラクター化する」やつ……
夏コミに向けて全身全霊を注いでいて、それが円満に終わった途端、安心したのと同時に疲れがドッと出たのかもしれません。
冬コミは参加しないことが確定していたのですが、実はこの頃、結構、いや、かなり焦っておりました。ネームが進まない、下書きが描けない、ペン入れが終わらない……何一つ納得いく完成作品を残せず、このまま絵が描けなくなったらどうしようとか、本気でそんなことを考えていたんです。
今になって振り返ってみれば先述したように疲れが出たのが一番の原因でしょうし、疲れていなくたって描けなくなる時期は定期的にやって来るので、これはもうすんなり受け入れてインプットやら別事に注力するのが良い薬になるのではないかなぁ~と思いました。
で、10月終わりごろにフォロワーさんがやっていた「宿命のカタストロフ」という世界観共有創作を始めました。
(【宿命のカタストロフ】についてはこちら→診断メーカー: https://shindanmaker.com/810876 /Twitter壁打ち: https://twitter.com/shukukata_TL )
スランプの件もあり、最初の頃は「短い漫画を描いてリハビリできれば」と思っていたのですが、夜井的にはこれが大当たりでして……
ひとつ漫画が完成するとなんとなく安心することができ、また次、その次というふうにどんどん漫画が仕上がっていったわけです。フォロワーさんたちも逐次作品やキャラクターを見てくださったり、感想を下さったり、それがすごく自信に繋がりました。夏の終わりの低迷期が嘘のように、絵を描くことが楽しくなりました。
色んな方々が色んな作品をネットで公開していますが、そのどれもが苦悩や苦心、努力の末に出来上がっていたり、見せ方や色彩など完璧に計算し尽くして出来上がったものだったりするわけでして、本当に頭が下がる思いです。別に今まで手を抜いて作品を作っていたわけではないんですが、今年はそういったことをより強く、重く痛感する一年となりました。
今までなんとなく、「漫画なんだからたくさん描かなきゃ」とか「背景も描かなきゃ」とか、「●●しなければいけない」精神で描くことが多かったのですが、一コマ情報量の多い背景を描けば、その他のコマを簡易的にしてしまっても案外伝わるということ、コマ割りやセリフの内容に気を遣えば、4ページだろうが1ページだろうが、ちゃんとした漫画になるということが分かりました。
要は自分で自分の首を絞めていたんですよね。
そりゃ、全ページ全コマ素晴らしい絵が描けるならそれが理想です。でもそれって難しいじゃないですか、気力もなかなか続かないし。
だからメリハリをつければいいんです。ここは書き込めそうだから書き込むとか、ここはキャラの表情を目立たせたいからキャラの顔だけ頑張るとか、素材が使えそうだから使おうとか。
作品が完成すると嬉しいんですよ。自分の作品もそうですし、人の作品が完成するのもとても嬉しいし、尊いです。長短や巧拙にこだわらず、まずは作品を完成させることができれば、自分で自分を許せるようになるかもしれません、私がそうだったので。
この記事を読んでいる創作クラスタが、自分の作品を書き始める勇気と、完成させる勇気を持ってくれるといいなと願います。
リハビリの甲斐あってか、今年の大和竣工記念絵はTwitterで100RT250いいねを超えました。いいねって200超えるんだ……と、驚いた次第です。今までの自分では考えられないです。最後にとてもたくさんの人に大和の絵を見てもらうことができて、いいねもたくさんもらえて本当にいい思い出になりました。また来年も変わらず絵や漫画を描いていけそうです。頑張れば本だって出せちゃうかも…?
さて、長々と喋ってしまいましたが今年もそろそろ締めといたしましょう。
本年も一年間、たいへんお世話になりました。
WORK HORSES PROJEKTを応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。
ネットのミリタリー界隈の隅っこで活動しておりましたが、ほんの少しでも目に留めて下さったこと、私たちの作品を見てくださったことを光栄に思います。
これからもフォッケウルフやノースアメリカン社の飛行機たちに興味を持って接していただけたら、これ以上嬉しいことはないです。
宿カタを始めてからTwitterで繋がって仲良くしてくださった方々、短い間でしたが本当に楽しかったです。これまでの作品は別館に掲載しております。細々と続けていく予定ですので、よろしければまだまだお楽しみください。
TRPGで遊んでくださった皆様、楽しい時間をありがとうございました。
ネクロニカが中心ですが、これからクトゥルフやアマデウスもどんどんやっていきたいです。特にクトゥルフは最近KPもやり始めたので、もし興味がある方がいらっしゃったら一緒に遊びましょう。他にも面白そうなシステムがあれば誘ってくださると嬉しいです。
今年はお世話になった人々がとても多く、一人一人に直接お礼を言えないのが口惜しくはありますが、オンオフ問わずお会いできたすべての皆さまのご多幸・ご健勝をお祈り申し上げ、本年最後のご挨拶とさせていただきます。
2019年も、どうぞよろしくお願いいたします。
夜井 真人
以下、12/28に頂いた拍手コメントへの返信です。
今年も私の作品を見てくださってありがとうございます!
ブログにも書いた通り、なかなか思うように描けずに苦しい時期もありましたが、貴方のコメントで救われました。
来年以降も気ままな更新が続きますが、ふと思い出したときにでも見に来ていただけますと幸いです。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!