試作戦闘機「XF5U Flying Pancake（V-173）」

初飛行：1942年 11月 23日（V-173）

開発：ヴォート

全長：XF5U=8.57m／V-173=8.128m

全幅：XF5U=11.1m／V-173=7.1m

発動機：XF5U=プラット & ホイットニー XR2000-2 ×2基／Continental O-170 80馬力 ×2基

最高速度：XF5U=765km/h／V-173=222km/h

航続距離：XF5U=1,685km

ヴォート社にて調理された「空飛ぶ」パンケーキ

一度見たら忘れられないこの飛行機は、ヴォート社のジマーマン技師によって設計された“円盤翼機”である。
凧のような形にすることで、高い揚力を得ることができ、失速しにくいという性質を持っていた。実際、実験機のV-173は滑走距離6m、さらに80馬力のエンジンで、時速200kmを記録している。
しかし、試作機XF5Uの完成が遅れ、F4UやTBUといった機体の生産に追われている間に戦争が終結し、戦闘機はジェットエンジンの時代へと移り変わっていった。
こうして、XF5Uは初飛行も行わないまま開発が中止される。

2012年2月にV-173のレストアが完了し、今現在はテキサス州ダラスの最先端航空博物館に展示されている。この機体を調理し直すのに8年の歳月を要したらしい。
レストア完了後、V-173、XF5U両方の記憶を持って顕現し、今はのほほんと暮らしている。

【登場作品】
漫画
[F4U+XF5U?]俺の妹がパンケーキのはずがない