2024年某日、お友達が「チケットが余ってしまったので」と急遽声をかけてくれて、実写版ゴールデンカムイを鑑賞しました。発声可能の、いわゆる応援上映というやつです。
応援上映は初めてだし、映画の内容が頭に入ってこないんじゃないかという不安は2%くらいあったのですが、普段もウォッチパーティで応援上映みたいなことしながら初見の映画観てるし、ましてやゴールデンカムイは全巻持ってる漫画なので内容も把握できてるでしょ、ということで「うるせえ!行こう!!(ドン!)」と映画に臨むことにしました。
声をかけてもらったのも直前だったし、ろくな準備(装備)もないまま「とりあえず応援上映の雰囲気が楽しめればいいか……」と思って行ったんですが、いや~面白かったです。
実写ゴールデンカムイは白石由竹(演:矢本悠馬さん)が応援上映の楽しみ方を教えてくれる指南動画?があり、なんとなくそこでキャラのイメージカラーのようなものが決められていたため、キャラの登場シーンではサイリウムをそのキャラのイメージカラーに変えて劇場が染まったりしていました。
恐らくそのイメージカラーのコーディネートを纏ってくるお客さんもいて、そういう概念コーデの楽しみもあるのか、と感心しました。
ちなみに誘ってくれたお友達は土方さん推しのため、土方さんをイメージしたお着物で参戦していました。
タイトルコールで「ゴールデンカムイ」の文字が出た瞬間、劇場のサイリウムが黄(金)色になって揺らめいて、その景色にすごく感動しました。応援上映は声を出せるのももちろん良いんですが、誰に遠慮することもなく気兼ねなく拍手ができるって良いなぁと感じた次第です。普段も良い映画を鑑賞したら拍手したいんですが、なかなか気恥ずかしくてできないので。
劇場が暗くなったら見えにくくはなるんですが、お客さんがおのおの持ってきていた応援うちわ等のグッズもかなり凝っているものが多く、熱量あるファンがたくさん集まっているのが感じられたのもよかったです。
さて、応援上映というくらいですからやっぱりお客さんたちがどんな声援を上げるのかは気になるところ。最初は拍手だけで様子見をしていたんですが、ネームドのキャラが出てくると絶対に歓声が上がっていました。これがメインキャラだったら分かるんですが、後藤竹千代とか玉井伍長とかわりと一瞬で出番が無くなる人々にも平等に歓声が上がるのが良かったです。私が参加した上映回で一番歓声が上がってたのは月島軍曹かな…!?
一番お気に入りというか、笑っちゃったのが鶴見中尉が「妙だな…?」というセリフを言った後に\名探偵!!/と褒めたたえたお客さんがいたことです。そういえばコナンの映画ももうすぐだな。
肝心の映画の内容なんですが、公開前に言われていた衣装の不自然な身綺麗さも実際に観てみるとさほど気になることもなく、原作の内容に忠実であるにもかかわらずグロ表現は最小限に抑えて万人向けになったゴールデンカムイが観られました。
短縮する尺はとにかく短く!!逆にクライマックスで第七師団から逃走するシーンは内容マシマシでアクションを格好良く!!素晴らしい実写化だったと思います。
ところどころで泣いちゃいました。フチがアシリパさんのことを杉元に「お願いしますね」というシーンとか、アシリパさんがレタラに「お前も私を置いていくのか!?」と叫ぶシーンとか……。
原作漫画を読んでいるときはそうでもなかったんですが、杉元が寅次のお骨を梅ちゃんの家に持っていったら梅ちゃんが杉元に向かって「あなた、どなた?」と言う場面があるじゃないですか。あれ実写で観たら胸がぎゅうっと締め付けられました。自分では意識してなかったけど、戦争によって本質的な部分が変容してしまったことを突き付けられる杉元の心境たるや……。杉元の過去シーンの描写が追加されて、よりおいたわしい感じになっていたのが、物語が補完されて嬉しいような、解像度が上がってやるせなさが募るような……。
今後、実写ゴールデンカムイはWOWOWで連続ドラマ化するそうですが、網走監獄潜入編はまた是非映画でやってほしいなぁと思います。第七師団が網走監獄にワーッとなだれ込むところが見たいので。第七師団が囚人と戦ってる見開きの月島の顔良すぎませんか?
あと、お礼申し上げたいことがひとつあって、上映中にどうしても調子が悪くなり薬を飲むために席を立ったんですよ。同じ列で自分の席の近くに空席がひとつあって、戻ってきたときにその席に座ってしまったんですね。で、「アッ ここじゃない!」と気づいて慌てて本来の自分の席に戻ろうとした際に、隣の席のお客さんがサイリウムで席を照らしてくれて私は席に戻ることができました。あの時に席を照らしてくださったお姉さんに、改めてここで感謝の意を伝えたく思います。本当にありがとうございました。
また、同じ列の皆さんには上映中に前を遮ってしまい、申し訳なかったです。ご配慮をいただきありがとうございました。