ギリシャ神話に登場するヒュドラは「最強の毒を持つ怪物」として登場します。解毒はできず、あらゆる生物を殺し、果てはヒュドラを討伐した張本人である英雄ヘラクレスも、最期はその毒に倒れることになるのです。
神話における神の所業や怪物の存在は何かしらのメタファーだと思っているのですが、「ヒュドラの毒」が何のメタファーなのかについて考えました。
【前提知識:ヒュドラちゃんの毒についての描写】
- ヒュドラの吐いた息を吸うと死ぬ
- ヒュドラの寝床は毒が残り、そこを通りかかると死ぬ
- 胆汁が毒を含む(ヘラクレスはこれを矢じりに塗って使用していた)
- 矢じりに塗られる程度の少量の毒でケンタウロス1頭を殺せる
- 衣服にしみこませた毒はその衣服を身に着けた皮膚をただれさせた
- マジで苦しいらしい
もちろん、医療がそれほど発達していないので従来のヘビ毒である「出血毒」だったり「神経毒」などを表しているのだと思いますが、毒蛇はおおよそ毒牙(毒腺)から毒を出すイメージがあるので吐いた息を吸って死に至るのはなんとなく違和感を覚えます。もっと複合的な何かではないかな、と。
で、それっぽい理由付けを調べていくと、ギリシャが地中海火山帯に属していることが分かりました。であれば、話は簡単です。火山性ガスがヒュドラの毒とされたのではないでしょうか。
火山ガスは有毒の成分を含んでいたり、酸欠を引き起こして生物を死に至らしめることもあります。
そういう理由でテラマキのヒュドラちゃんの瞳は「硫黄成分で黄色い」ということになりました。
神話で言うところのヘビって≒竜とされるので、ブレス攻撃と考えると納得いくようないかないような。
肌がただれたりするのは生き物というよりは毒草の要素かなと思いましたが、虫に刺されてもただれたりするので~~と考えだしたら止まらなくなりました。そして未だにまとまらない。