たまには描いた絵の話でもしようかと思います。
先ほどギャラリーの方にイラストを掲載いたしました。
皆さんお察しの通り長門の最期をイメージして描いています。
1度目の7月1日の実験、2度目の7月25日の実験に耐え、日本海軍戦艦の誇りを体現した長門ですが29日未明にひっそりと海底へその姿を消しました。
この絵なんですが、後ろの円の水色部分が上になります。濃い青色部分は下。
水色部分は空(海上)、青色部分は海(海中)を表しています。
普段はあまりテクスチャを使わないタイプなんですが、海中の雰囲気と、実験後の空気感、それから放射線を浴びた長門の体というものを一度に表現したかったので水彩をバァーっと全面に置きました。
長門の沈む姿は誰も観測していないのですが、現状、船底を上に、艦橋を下に、と上下逆さまになっているので、この絵の中の長門も寝転ぶようにゆっくりと倒れ、頭から沈んでいく様相となっています。
普段、あれもこれもと思いながら絵を描いて、結局は何もできないままおります。ですから、無粋は承知で自分の絵について自分で語ってみました。いつかは見た人が、「この絵もしかして、こういうことじゃないか?」というのを解ってもらえるようにできれば、と思います。
今でこそ大和にぞっこんですが、実は兵器擬人化を始めて、一番最初に擬人化したのは長門でした。
敗戦の夏から一年、クロスロード作戦は日本の最後の誇りを打ち砕く屈辱の舞台だったのかもしれません。しかし、その中で堂々たる威容を見せつけた長門こそが、文字通り、大日本帝国海軍の沈まぬ太陽だったのではないでしょうか。
当時も現在も、私の中で長門は「日本一格好良い戦艦!」です。
はてさて、与太話もこれくらいに。
私は進水式の準備をしなければ。