Unusual Ability Special Force
(UASF=特異能力特殊部隊)
自然科学の知見から説明がつかない現象を自在に操る存在=異能者(アンユージュアル・アビリティ・ユーザー/UAU=ユーエーユー)を扱う特殊部隊。
UAUが関係しているとみられる不可解な事件の捜査や、通常の犯罪捜査、要人警護、テロリスト制圧、国家防衛など様々な任務を与えられる。
UAU
特異能力者、異能者、超能力者とも呼ばれる。
UAUはその性質上、野放しにしておくことによって人類に損害を与える可能性が非常に高いため、UASFによって保護、監視、場合によっては拘束されている。
UASFに登録されているUAUは、体内にGPS付きの個体識別チップを埋め込まれている。
3つのランク
UASFには数多くのUAUが登録されており、それぞれ「Safe(友好的)」「Beneficial(有益)」「Danger(危険)」の3つのランクに分類されている。
「Safe」に分類されるUAUは友好的。捜査官、一般人に対して敵意を持たず、能力も危害を及ぼす心配が殆ど無い(傷を癒す、物を直す、など)。UASFの中では最も少ない。
「Beneficial」に分類されるUAUは有益ではあるが、捜査官、一般人に対して危害を及ぼす可能性がある。特定の捜査官の命令しか聞かない、不当な見返りを要求してくるなど、素行に問題が見られる場合が多々ある。扱いにはある程度の注意が必要。UASFのUAUの多くはこのランクに分類されている。
「Danger」に分類されるUAUは、3つのランクの中でも最も複雑である。UAU本人が危険思想を持っていれば当然このランクに振り分けられるが、たとえUAU本人が友好的であっても、能力が著しく危険なものであればこのランクに振り分けられる。
独房
「Danger」、そして「Beneficial」の一部のUAUが収監されている施設。
通信機器の持ち込みは禁止され、外界とは完全に隔絶されている。
壁、天井、床、すべてが白で統一されており、ベッド、机が備え付けられた14.6m2(八畳ほど)の部屋が1人1人に与えられる。窓はない。
扉は、外側からのみ、看守の持つカードキーで開けることができる。
捜査官
UASFに登録されている捜査官はすべて特異能力を持たないごく普通の人間である。
稀に、UAUと関わるうちに自身もUAUに変異してしまうことがある。その場合、彼らは捜査官の肩書と特権を剥奪され、UAUとして登録し直される。
バディ制
UAUには担当の捜査官がつく。原則として1人のUAUに1人の捜査官が割り当てられるが、いくつか例外として1人のUAUに2人の捜査官、または2人のUAUに1人の捜査官が割り当てられることもある。
但し、UAUが1人で行動することは許されていない。
各国支部
UASFの本部はアメリカ、ニューヨーク州に存在する。
ブラジルに南米支部、イギリスにヨーロッパ連合支部、中国にアジア支部、エジプトにアフリカ支部、オーストラリアにオセアニア支部があり、支部の配下に各国のUASFがある。
また、どの地域にも属さない特例として南極基地が存在する。
作戦コード:461
20■■年12月31日に極東の島国で実施された大規模UAU掃討作戦。最重要秘匿事項。
作戦詳報の閲覧には所属国家支部長並びに本部長の許可、本部から派遣される詳報管理者の立ち合いが必要となる。閲覧は一定時間内、所属国家支部の「マスター権限を持つコンピューター」からのみ可能であり、それ以外の端末からのアクセスは全てシャットアウトされている。
現在までの死傷者は297名、犠牲者は観測データ上では1,264名、現在も増え続けている。