- スピンクス / Σφίγξ
- 住処:テーバイ
- 権能:知性
- 象徴:獅子、翼
- 威光:なし
「朝は四本足、昼は二本足、夕方は三本足。それはなに?」
テュポンとエキドナの間に生まれた子どもの1人。美しい顔と高い知性を持ち合わせる。
ヘラにすすめられてテーバイのフェキオン山に居座り、そこを通る旅人たちに難解ななぞかけを出しては、不正解ないしは答えられない者を殺して食べていた。
テーバイにやってきたオイディプスになぞかけを解かれ、立場がなくなった自分を恥じて谷底に身を投げた。
父母に「子どもたちの中で一番賢い!」と褒められて育ったため、自分の賢さに絶対の自信がある。
谷底に身を投げた後もなかなか死ねず、長い漂流の末に海を越え、エジプトに流れ着いた。エジプトでは神々に囲まれながら謙虚に暮らすようになった。
自立心が強く、高い判断力を持っていたり、謎を解かれても本来持ち合わせる怪物の力でオイディプスを襲うこともせず自罰的な行動に走る公平さと責任感がある。ヘラは「怪物でなければ人々から信仰を集める有能な神であっただろう」と評する。
【関係】
オイディプス⇒ただの人間だと侮っていたら、とっておきのなぞかけを解かれてしまった因縁の相手
エジプトの神々⇒自分の立場をわきまえているので、敬いをもって使えている。アヌビスやトトといった冥界の神々の手伝いをすることが多い。